オレンジバイカーズの起源
オレンジバイカーズはオートバイの機動力とそのアピール力を生かして実効性のある児童虐待防止活動のお手伝いを行うためにスタートした活動です。
オレンジバイカーズの始まりは、「サンタライダー活動」という16年間の歴史を持つ児童福祉施設の訪問支援活動が原点です。
サンタライダーがスタートした2009年頃は、その年の2年前あたりから、にわかにニュースやワイドショーを騒がせた新宿や渋谷などで迷惑行為を繰り返す「サンタ暴走」や「サンタクロース仮装珍走」などという仮装暴走が目立っていてやはりバイクは社会悪という風潮がさらに大きくなった頃でもありました。
丁度そんなタイミングで同じサンタクロースの仮装をして行う活動、当然、最初は私たちを受け入れてくれる児童養護施設もなく、現在16年間通わせて頂いている千葉県の施設さんが私たちの思いを唯一理解して頂けて受け入れてくれた児童福祉施設でした。
長い年月をかけて信頼と信用を頂けるようになった8年目2016年。千葉県児童福祉施設協議会さまより「サンタライダーさんで児童虐待防止活動を広めるお手伝いをして頂けないか?」そんなお話を頂きスタートした活動がオレンジバイカーズ活動の起源です。
杜の都に今年も集まったオレンジ色のバイカーたち
2024年9月29日、午前8:00
杜の都仙台市、宮城県庁前に集まったオレンジ色のバイカーたち。宮城県での活動も今年で3回目「三年目」の活動を迎えました。
今年も例年同様にたくさんの心優しきオレンジバイカーさんが集まってくれて出発式がとり行われます。オレンジバイカー宮城には、地元宮城のみなさんと遠く関東から集まるバイカーさんたちも参加しています。
宮城県開催が始まるようになりPeacemakerの行う活動は総合的に同じ趣旨で行われます。
バイクで出来る社会貢献活動とは? =
ひとつの社会貢献活動を行いながら複数の社会貢献を連動して実施する。
今では宮城オレンジバイカーズに参加する関東圏のライダーは、宮城へ向かう途中で様々な場所へ立ち寄り福島県や宮城県の観光地などへの訪問や各自SNSなどで紹介などもしながら復興支援や観光支援もその念頭に入れて、それぞれの場所でお土産を買ったり食事をしたりという形で地域を応援しながら現地へ向かいます。
もちろん、関東組のメンバーも前日に宮城入り。途中、福島や宮城の海岸線や復興が進むエリア、震災遺構などに立ち寄りながら走ってきました。
2023年には福島沖地震による工事で走行が出来なかった大洲松川ライン。今年は2022年以来の久しぶりの再来。もちろん立ち寄った場所の美味しものを食べるのも私たちにとってはもはや任務のような気分になれる誇りあるアクション。
関東組のメンバーには、タレントでありインフルエンサーでもある「竹川由華」さんも昨年に引き続き参加してくれました。由華さんは7月に行われた「気仙沼サンタライダー&東北復興支援ツーリング」にも参加してくれてそれ以来、今年は2度目の自走で参加。
また前日には、宮城オレンジバイカーズ活動の発足当時から応援いただいている「株式会社早坂サイクル商会」様のイベント会場「Biketober Festa 2024」にもお邪魔させて頂きオレンジバイカーズの児童虐待防止活動を実施させて頂きました。
試乗会の会場にあつまる多くのバイク乗りのみなさんにオレンジバイカーズの活動もご紹介させて頂ける機会を頂き心より感謝もうしあげます。
会場には様々なオートバイが展示されていて~その中でも特に注目されていたバイクは
この電動バイク!!スタッフも興味津々!この「SUR-RON」サーロンという完全電動バイクは公道を走れるように作られているモデルですが、 このバイクなんと!慣れると雪山で楽しめるスノーバイクに早変わり!カナダ製「TRACKN GO」を装着。TRACKN GOとは、前輪にスキー、後輪にクローラーを採用したアタッチメントキットをつけることでスノーバイクとして雪山を楽しめます。 早坂サイクルさんでは安比高原でスノーバイクの体験イベントなども実施中!
バイク × 冬のスキー場という新しい遊び方を提案されています!興味のある方はぜひ! こちらで確認してみてくださいね!早坂サイクル「e-スノーバイク」
前日に思わぬ形で活動を行わせて頂き、運営スタッフはある意味予行練習を行い本番へ。
オレンジバイカーズという活動は? 宮城県庁前にあつまったバイカーはおよそ50台。 毎年、新しく初めて参加して頂けるバイカーさんもたくさんいらっしゃいます。そんな皆様によく言われるのが、 どんな活動なのか?どのように運営されるのか?一日なにをするのか? そんな質問をよくいただきます!本年度、初参加頂いたみなさんが来年度、お友達など誘いやすいように!また、説明しやすいように、2024年度の活動報告は、『宮城オレンジバイカーズ活動の一日の流れ』を紹介しながら報告させて頂こうと思います。 ①オレンジバイカーズの開催日 オレンジバイカーズ活動は、毎年、宮城県では9月末頃、千葉県では11月初旬頃に開催されます。参加の応募方法は、一般社団法人Peacemakerのオフィシャルサイトで受付しております。 参加費は原則無料です。参加資格はオートバイに乗られている方。 宮城オレンジバイカーズの集合場所は宮城県庁、千葉県も同様に千葉県庁本庁舎前。 集合時間は8:00~8:30頃となります。
宮城県庁の敷地内には、Peacemakerの誘導スタッフがで立っていますので誘導に従って県庁前にバイクを並べて駐車します。
バイクを駐車したら受付をお願いしております。県庁正門前にオレンジバイカーズの受付テントがあります!参加される方はそちらで受付を済ませ『STOP CHILD ABUSE ! 児童虐待をやめろ』と書かれたオレンジバイカーズビブスを受け取って着用をお願いします。
②宮城県庁出発式 所定の時刻が来ましたら県庁正門前にて『オレンジバイカーズ出発式』をとり行います。オレンジバイカーズ活動は各県の県庁や市町村に正式に後援を頂いている活動です。出発式には、県庁の職員さまなどのご来賓を招いてお祝辞を頂いたり激励を頂いたりしております。 まずは来賓の皆様よりお祝辞を頂きます。
初年度より出発式で激励を頂いているご来賓の『宮城県議会議員 菊地恵一さま』
『宮城県 陽県福祉部 子ども・家庭支援課 課長 西城昭子さま』
その後、 主催者ご挨拶として 一般社団法人Peacemaker代表理事 道家尚巳よりご挨拶。 続いて 一般社団法人Peacemaker宮城支部 支部長 鬼澤脩平より挨拶と諸注意事項が伝えられ 宮城県庁前杜の都に三回目のPeacemakerの出発前の『RUN FOR KIDS』の唱和が行われます。発声は3年連続で竹川由華さんが行います。
すべては子供たちのために!RUN FOR KIDS ! これはサンタライダーでも同じく出発前に唱和され私たちが走ることで少しでも子供たちが笑顔になりますようにという思いを込めた唱和です。
出発式が終わると参加者のみなさまには「出発準備」を行ってくださいとのアナウンスが行われ、県庁前に整列したバイクに跨り出発準備に入ります。
スタッフの指示の元「順番にエンジンをスタートさせていよいよ啓蒙活動を行う場所へ移動します。参加者含めスタッフ一同が皆、オレンジ色のビブスを着用したオレンジバイカーズとなり杜の都仙台をオレンジ色の風となり「児童虐待防止活動とダイアル189イチハヤク」をPRしながら走ります。
オレンジバイカーズ活動スタート
第1活動場所『ゆりあげ港朝市会場』 宮城オレンジバイカーズの最初の活動場所は「ゆりあげ港朝市会場」人気の朝市会場にたくさんの地元の方々が集まっています。
朝市会場にオレンジ色のビブスを着用したオートバイ乗りが集まって「児童虐待防止活動の推進リーフレットやダイアル189イチハヤクの活用方法などをお知らせする資料を会場内の皆様に説明を付け加えながら配布します。
こんにちは。 オレンジバイカーズと申します!只今、児童虐待防止活動の普及活動を行っております!ダイアル189イチハヤクってご存じですか?? そんな掛け声をかけながら会場内のみなさまにリーフレットを配ります。
そんな電話があるの!?知らなかった!?
そんな受け答えに189イチハヤクの活用方法と存在を説明しご協力をお願いしています。約1時間程度啓蒙・啓発活動を行い、参加者によってはお土産を購入したり簡単な食事をとったりしながらゆりあげ港朝市への貢献も忘れません。活動を終えた参加者は第2活動場所へ向かい再びバイクで移動を始めます。
第2活動場所 三井アウトレット仙台港店
第2活動場所は、東北で最大規模の商業施設、「三井アウトレット仙台港店」です。三井アウトレットさまには宮城オレンジバイカーズ開催初年度よりご協力を頂き、隣接の観覧車をオレンジ色に点灯して頂き仙台市内の多くの皆様にオレンジ活動(児童虐待防止活動)の普及にもご協力を頂いております。
三井アウトレット仙台港店では、正面入り口付近にオレンジバイカーズの本部を設置させて頂き施設を訪れる多くの家族連れのみなさんやカップルのみなさんなどに児童虐待防止活動のご協力とご理解を仰ぎます。
先ほどのゆりあげ港朝市会場よりも比較的若い層の方々が目立つ三井アウトレットパーク仙台港店。児童虐待防止活動という比較的センシティブな活動内容でさえ、熱心に話を聞いてくれてお渡ししたリーフレットに目を通しながら去っていく姿が目立ちます。オレンジバイカーズ達の熱い気持ちと真摯な姿勢が生む光景ともいえます。 今回は宮城県さまより頂いた啓蒙活動の啓もう記念品などの効果もあり、手に取って袋の中を確認し189イチハヤクなどの説明や利用方法に目を通してくれる姿も目立ちます。 児童虐待防止活動への熱量
宮城県の子ども家庭支援課の職員の方とこんなお話をさせて頂きました。児童虐待防止活動も昨今では「メディア」での啓蒙活動に重きを置く傾向があり、手渡しで啓蒙活動をする機会が減りつつある中で、
私たちが行う従来の活動方法は、時代遅れなのか?啓蒙活動における記念品などの必要性は果たしてあるのか??
そんな率直な疑問にこんなお答えを頂きました。
『メディアで不特定多数の方々へ児童虐待撲滅のPRを行う方法は確かに効率よく効果のあるものと思われるが、こうしてこの活動を拝見すると資料を渡された方々の反応やリアクションを見ることが出来てさらに説明に対してちゃんと聞いて頂ける姿が確認できます。ある意味、実効性のある価値ある活動としてこの活動を改めて認識しました』
仙台市や宮城県のみなさま、一人一人に丁寧に説明をしてお声かけをさせて頂き、その目を見ながら熱意と情熱を持って説明を行い「市民の目で子供たちを虐待から救う」という児童虐待防止活動の基本理念を理解して頂き協力を仰ぎ、ダイアル189イチハヤクを有効にそしてそのダイアルが持つ効力を理解頂き広めていく。
これこそが、千葉では9年間、そして宮城県では3年目になったオレンジバイカーズの活動の原点であり変わらぬ基本理念である。
本年度、2024年宮城オレンジバイカーズ活動は、同日13:30をもって三井アウトレットパーク仙台港店にて終了です。活動を終えたオレンジバイカーズ達と記念撮影を行い三井アウトレットにて解散して各々帰路につきます。
例年であれば、この活動後、南海部品仙台店さまへ向かい、南海部品仙台店さまの駐車場にて解散式をとり行い終了となりますが、本年度は南海部品仙台店さまのイベントと重複してしまったため三井アウトレットパークさまで解散となりました。
写真にある横断幕は、南海部品仙台店さまが制作してくれた横断幕であり、南海部品仙台店さまにはサンタライダー宮城での子供たちへのプレゼント(お菓子)などの袋詰め作業などにもご協力を頂いております。この場をんお借りして心より感謝申し上げます。
より多くの方へ届けオレンジ色の熱意。
オレンジ色のビブスに身を包んだライダーたちが児童虐待防止を訴えたその夜、今年も株式会社 仙台放送さま、三井アウトレットパーク仙台港店さまにご協力を頂き仙台スカイツリーと三井アウトレットパーク仙台港の大観覧車がオレンジ色に点灯されました。
これは多くの市民の皆様が「あれ?なんで今夜はオレンジ色なんだ?」そう気が付いてくれた時にそのオレンジ色の意味を知り少しでも活動へのご理解を頂けるように」そしてこの活動にご賛同頂いたバイク乗りのみなさまが各SNSなどで
#児童虐待防止活動や#ダイアル189イチハヤクなどとこの活動と児童虐待撲滅へ向けてのメッセージなどを愛車と撮影して拡散頂ければという思いを込めた点灯セレモニーです。
児童虐待事案 私たちがこの活動を始めた2016年、千葉県野田市で児童虐待による殺人事件が発生、メディアはこの事件を大きく取り上げ連日ニュースはこれを報道、そんな中、私たちの活動は始まりました。世間を騒がせた児童虐待殺人事件にもちろん胸を痛め、何か出来ないかと始まったオレンジバイカーズ活動、 事件の起きた県行政も市町村もそして参加される方もこのショッキングな事件に胸を痛め撲滅を目指すアクションが動き出しました。 啓蒙品や記念品なども多く制作されこれらを配りながらの啓蒙活動を行ってきました。時を重ね9年目。今でも児童虐待は増え続けています。 著者の完全な感想かもしれませんが、心なしか虐待事案に関する報道も日常化され、撲滅に向けたアクションもDVなどの活動と併合され正直熱量の低下を感じる毎日です。
実際に2024年度にニュースで取り上げられた事案は8月に茨城県、翌9月に奈良県でも児童虐待殺人事件は起きています。 また5月には愛知県でこんな凄惨な事件もありました。
2024年5月愛知県で起きた児童虐待殺人事案 児童虐待防止活動や児童虐待を食い止めるための現実的問題点など
虐待死の子高止まり、過去最多の相談件数
相談件数の増加はある意味【189イチハヤク】という児童相談所直通ダイアルが浸透してきた証でもありますが、残念ながら実際に子供たちが凄惨な所業で亡くなる事件もいまだに起きています。
こんな事実を目のあたりにし私たちも含め最近では「警察行政」の皆様にも「児童虐待防止」という活動に理解を頂けるようになり、千葉県では昨年、勝浦警察署・千葉東警察署と連動して児童虐待防止活動を行っています。
虐待に苦しむ子供たちを市民の目で救い出す。
この主旨は熱量を下げずに続けていくこと、私には関係のないことと思わずに身近で起きているという事を認識し私たち一人一人が気にかけていること
これを続けることが虐待に苦しむ子供たちを救う唯一の手立てとなり、私どもオレンジバイカーズは、警察行政や地域行政と連携し、オレンジ色のグッズを身に着けたサイクリストさんやライダーが少しでも多く町を走り虐待や犯罪に対して他人ごとという意識を捨て私たちの環境を守るという意識を持って走ることでいずれは抑止という形に発展できると信じています。
あなたの走りがきっと誰かの役にたつ。 一般社団法人Peacemakerは、 オレンジバイカーズ(児童虐待防止活動) サンタライダーズ(児童福祉施設の訪問支援・応援活動) 石巻(東北)復興支援ツーリング(被災地復興支援活動) まるゴミ活動(地域のゴミ拾い活動) など様々なバイクで出来る地域社会貢献活動を行っています。これらの活動は、多くのバイク乗りがこれらの活動に賛同して頂き、その地域を訪れその地域でお土産を購入したり食事をしたり宿泊したり、そんないつもツーリングに少しだけ「目的と意志」を持つだけで行える活動です。 また、それらの活動は、地域の観光促進や町おこし、地域活性化にも効果を発揮し、千葉県では「大多喜町」が「バイクに優しい町」を公に掲げてバイク乗りを歓迎してくれています。 私たちは、一つの目的(オレンジバイカーズ宮城活動)で、その地域を訪れますが、いつもその活動で走ることにもう一つの意志(地域観光支援・復興支援など)を持って走ります。 そんなに大きな志はいりません。「あなたの走りが誰かの役にたっている」そんな間口の広い社会貢献活動を目指しています。 この記事を読まれたみなさま、どうぞ次回はオレンジバイカーズやサンタライダー、東北復興支援ツーリングにぜひご参加ください。 オレンジバイカーズの帰り道 蔵王へ観光をして帰りました。あいにくの天気でしたが奇跡的に蔵王のおかまがその瞬間だけガスが晴れて綺麗な噴火湖を見ることが出来ました。
蔵王は初めてという竹川さん。ガスってあきらめていたおかま。日頃の行いの賜物ですね!綺麗なエメラルドグリーンの噴火湖を見ることが出来ました。
宿泊は遠刈田温泉へ、関東組のオレンジバイカーズは「観光ツーリング」も楽しみの一つです。どうせ宮城に行くなら・・・いつものツーリングで地域を応援しよう! 関東から宮城へ・・・宮城から関東へ。 オレンジバイカーズ達は、その走りに明確な意思と意図をもって笑顔を結ぶオレンジ色の風になり来年も走ります。
第3回宮城オレンジバイカーズ活動開催概要 後援(行政 団体) 宮城県 仙台市 名取市 協力・協賛(企業・団体順不同) 株式会社 早坂サイクル商会(活動支援及び車両貸出でご協力を頂きました) 株式会社 仙台放送 南海部品 仙台店 株式会社 モーターマガジン社 オレンジバイカーズ活動会場協力及び活動協力 ゆりあげ港あさいち協同組合 三井不動産商業マネージメント株式会社三井アウトレットパーク仙台港 主 催 一般社団法人Peacemaker 運 営 一般社団法人Peacemaker宮城支部
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