あの笑顔に会いにいこう!
バイクの社会的地位を高めようと、千葉・四街道で始まったサンタライダーズも、2009年から数えて15年目。
2021年からは「お世話になった施設に恩返しを」という施設出身のスタッフの志を形にするために、埼玉でもサンタライダーズが笑顔を届け続けています。
こちらは3回目の交流訪問。
12月10日(日)早朝の「道の駅おかべ」に、今年もサンタライダーズが、集まりました。
昨年の訪問時に出逢った子どもたちの様子を思い浮かべながら、心はウキウキ。
和やかな雰囲気で要領の確認を終え、いよいよ出発です。
ツリーとトナカイも加わって、今回は10台11名、(うち初参加3名)の少数精鋭。
本庄児玉市にある児童養護施設を目指します。
笑顔の循環 が楽しい
施設へ向かう道すがら、沿道では歩道を行き交う人々だけでなく、対向車の車内からも手を振ってくる方もいて、喜んでくださる街の笑顔から、こちらも幸せな気持ちになっていきます。
さぁ、はじまるよ!
街の人々と笑顔を交歓しながら、いよいよ施設に到着です。
ここは2歳〜18歳(高校終了)までの約30名の子どもたちが6~8人のアットホームな棟(ユニット)で、お兄さん・おねえさん(職員さんのこと)と共に生活している住まい。
広々とした施設のお庭にバイクが到着すると、早速子どもたちがそれぞれの棟から出てきてくれて、「わぁ、サンタ来たよ!」「あ、クリスマスツリーもいる!」「ねぇ、あのサンタ、女の子だよ!」と、園庭はあっという間に子どもたちの歓声に包まれます。
まずは主催者のグリーンサンタが子どもたちにごあいさつ。
「今年はトナカイとクリスマスツリーも来たヨ!よろしくね」
サンタにとってもこの挨拶は、子どもたちのワクワクに再会できた喜びを、各々にじんわり噛みしめる場面。
実はこの時間は走ってきたばかりのバイクを冷ます時間で、この後のバイク交流の際、子どもたちがやけどをしないように配慮しています。
バイクはコミュニケーションツール
挨拶が済むと早速、「あのバイクすごいね。」「女のサンタさんのバイクカッコいい!」とバイクの方に近寄る子どもたち。
子どもたち目線では、どのサンタ(大人)が親しげなのか見る時間だったりもして、バイクは互いの距離を密にするコミュニケーションツールになるのです。
こうして名刺代わりにそれぞれのバイクに跨ってもらったところで、サンタたちから子どもたちにプレゼント。
「うぉ~、これ○○が入ってるじゃん」「やったぁ、これ前からずっと食べたかったお菓子!」。
子どもたちが喜んでくれるのがサンタたちにとっては何よりのご褒美。
さらに今回は『園の子みんなで遊んでもらえるように』と、参加サンタさんが特別に用意したボードゲームを園長先生受け取っていただきました。
早速子どもたちが寄ってきて、これはスゴイと大喜び。
年末年始やお盆なども施設に残る子どもたちが、このゲームを楽しむ姿が目に浮かびます。
サンタと子どもたちとの時間はわずかに約1時間。
プレゼントを贈り終えてからもしばらくの間、子どもたちはサンタたち一緒に、鬼ごっこやサッカーをしたりしながら、大人と密に過ごせる時間を楽しみましたが、楽しい時間は短いもの。
「また来るよ」「元気でいてね!」
手を振る子どもたちに後ろ髪をひかれつつ、施設をあとにしました。
「意味ある走り」をかみしめて
街の人々に手を振り、街の人々からも手を振り返されたりしながら、解散場所の「道の駅花園」にたどり着き、今回の全行程を無事に終えることができました。
サンタたちは道の駅でランチをとりながら、各々に今日の訪問を回想し、子どもたちや町の人々の笑顔を回想し、実り多い訪問であったことを喜び合いました。
道の駅花園にて
たくさんの笑顔に触れた中でも特にうれしかったのは、施設の子ども達が昨年の参加サンタの名前などをよく覚えてくれていたこと。
埼玉ではまだ3回目の開催ですが、幼いばかりだった子どもたちの成長を垣間見て、この活動を継続していく意味が改めて感じられました。
主催者始め、参加サンタ皆さん良い笑顔で写ってるのは、施設の子どもたちと街の人々に笑顔の循環を楽しめた証。
Run for kids!
来年も必ず、あの笑顔に会いに行きます!
一般社団法人Peacemaker
埼玉スタッフ一同
12月17日に行われた、「2023年サンタライダーズ千葉」の模様は、こちらの記事でご紹介しています。
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